皆さまいかがお過ごしでしょうか。stepです。今回は「SKAGEN(スカーゲン) SKW6024」 のベルトを自作しましたので紹介したいと思います。又、最近はあまり着けることもなく電池も切れていたので交換もしました。
少し前にこのブログで別のスカーゲンを紹介もしていますので、もし興味があったらそちらもどうぞ。
まず、軽く時計の紹介から。この時計は「スカーゲン(SKAGEN) の SKW6024」という時計です。薄目のボディに大き目のケース。デザインはシンプルで文字盤の視認性も高いスタイリッシュな時計です。一応日付表示がありますが これについては見にくいです。とても小さいので・・・。ただ、個人的には日付はあまり重要視しない(というか見ない)ので問題はありませんが(笑)。
仕様
【駆動】 クォーツ 電池式(SR621SW)
【重さ】約38g(純正レザーベルト使用)
【ケース】 ステンレス/サイズ 約 幅:40mm 縦:45mm(ラグ含む)厚:8.2mm
【風防】ミネラルガラス
【ベルト】 レザーベルト ラグ:22mm /ビス止め(スカーゲン独自構造)
【防水】30m
【その他機能】3針時刻表示/デイト表示(日付)
フェイス
裏側
サイド:リューズから下も時計の厚みですが、実際に着用するとリューズから上(ラグがとりついている部分)が厚みに見えるので凄く薄い時計に見えます。よく考えられたケース形状ですよね。
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ベルト(ストラップ)の自作
こんな感じで既存のベルトは真っ二つに剥がれてしまっています。最初はステッチを入れて(縫い合わせて)補修しようかなとも思ったのですが、裏の汚れが目立つ革も嫌だし、ちょうど革も余ってたこともあり新しく作ってみることに。
まずはベルトの構造を確認。フムフム、ラグは22mmで挟み込んでビス2本で止まっているんだな。なるほど。
なるべく簡単に作りたかったので材料は1枚革(やわらかい牛革)で作りました。革の厚さはラグの革が納まる隙間よりちょっと厚い位の革を選ぶといいかと思います。
今回使った革の色はカーキ?写真では光の関係で様々な色に写っていますが、現物は赤茶とオリーブを混ぜたような色の革です。すいません。微妙な表現でw。
それではベルトを作ってい行きます。
1.既存のベルトを型にして革に写す。美錠側は革を折り返すのでその部分の長さも忘れずに考慮する。
革の上に置いて直接型を取る。
折り返す部分も考慮して・・・。
革に線を書くのは「銀ペン」が定番。stepは「Schneider K1」を使っています。芯も交換出来ておすすめ。
2.革の切り出し。遊革・定革も忘れずに切り出します。
切り出し完了。
遊革・定革は長めに切り出しておいてベルトを2枚重ね、巻き付けて長さを決める。
3.つく棒の穴を開ける。ポンチで両サイドを開けてから中間をカット。
ポンチでサイドに穴を開けて・・・
中間をカッターでカット。
ポンチを使ってますが、カッターだけで開けても問題なし。つく棒の穴は後で開けるより先に開けておいた方が楽。
4. 遊革・定革 を作る。
中央で縫うだけ
5.定革をはめ込み、美錠側のバネ棒部分に楊枝等でスペースを作り、革を折り返してボンドで仮止め。
6.縫い穴を開け、縫う。4か所(定革固定で2か所・美錠固定で2か所)。端を何重かに縫うだけです。
7.美錠は元のものを付けてベルトの完成。ラグ部分のビス止め穴と手首のサイズ合わせの穴の位置は後で開けます。
ベルトは一旦ここまでにしておいて・・・。
電池交換
次に電池交換をしていきます。
電池は「SR621SW」。
1個買うより5個入りを買った方が断然お得だったので、以前アマゾンで5個入りを購入してストックしていたものを使いました。
裏蓋をコジアケで開けて・・・
古い電池を取り出して・・・
新しい電池を入れて・・・
裏蓋を閉めて・・・あれ・・硬いな・・・親指で力を入れて・・おりゃ・・パチンと結構の振動と共に裏蓋が締まりました。
表に返してみると・・おや・・何か黒い輪っかが取れている。それだけじゃありません、針がプラプラ。ちなみに黒い輪っかの正体は日付部分の枠です。
裏蓋のハマった時の振動で日付の枠が取れ、針が抜けかかってプラプラに・・・(笑)。まじか。裏蓋閉め機は持っているんでが、横着して手て無理やり閉めたのがいけなかったのか?でも、閉め機を使っても閉める振動はありそうだし・・・。まあいいや。
という事で、早速修理します。でも裏蓋は出来ればまた開けたくない(もう一度締める時に振動がありそうだし)。時計を観察するとケースサイドに接合ラインがあります。そこをコジアケでコジると風防が外れましたので上からのアクセスに成功。
黒い輪っかは日付周りのデザインなのでなくてもいいや。それにへたに接着剤で着けて文字盤にはみ出したりなんかしたらテンションが下がるし。と、思いながら撤去決定。めんどくさかったというのは内緒で・・・(笑)。
プラプラに抜けかかった針は一旦全部外して挿し直しました。
針を外す時は文字盤にキズを付けないようにフィルムで保護しましょう。
針を付けて・・・風防を閉めて・・・完了。
これでやっとベルトの取り付けに入れます。
ベルトの取り付け
1.ラグ部分の隙間に横からベルトを滑り込ませて、2本のビスの位置に裁縫用の細い針を使って印を付ける。
2.一旦ベルトを外して、印の位置に穴を開ける。
3.もう一度時計に取り付けてビスを閉めれば取り付け完了。
簡単ですね。
最後に自分の手首にあわせて調整穴を開けます。
ポンチがあれば理想ですが、千枚通しやキリ的なものでも代用出来ます。
やっと完成しましたよ。ちょっとコバの処理が甘いですね。後でキッチリ磨いておきます。
美錠側からはこんな感じ。
これでやっとスカーゲン(SKW6024)がめでたく復活しました。
まとめ
今回はスカーゲン(SKW6024)の「ベルトの自作と電池交換」をしてみました。途中、多少のハプニングもありましたが元気に動いてくれて安心しました。
自作ベルトの作りが少々荒っぽいですが、しなやかな革で作ったこともあり着け心地は良好です。又、数日着けてみましたがラグ部分が外れる事もなく問題なさそうです。またしばらく楽しめそうです。
それにしてもベルト色が光の当たり具合で全然違う色に見える。
[製品の交換用ベルトについて]
ビス止めタイプの純正ベルトはすぐに売っているところがみつかりませんでした。純正が欲しい場合はスカーゲンを扱っている時計屋さん(実店舗)行ってメーカーから取り寄せとかになるんでしょうかね?よくわかりません。社外品のベルトならネットショップで購入できるようです。
社外品を購入する場合はラグ幅22mmでビス2本止めのスカーゲン対応品を購入すれば取り付け出来そうです。ただ、商品説明やレビューをしっかり読んで購入した方が良さそうです。ちなみにスカーゲンにはバネ棒タイプの時計もありますのでお間違えのないよう。いずれにしても自分の時計に合わせて、よく調べてから購入することをおすすめします(必要ならショップに電話で問い合わせして)。
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それでは、今回はこの辺で。皆様の時計選び・時計ライフの何かの参考になったら嬉しいです。最後までお付き合い頂きありがとうございました。腕時計に乾杯!