皆さまいかがお過ごしでしょうか。stepです。Gショックのベゼルって古いものや、長く使っていると割れたり、べた付きがでてきませんか?そして、久々にGショックを使おうと思って出してきて、腕に着けた瞬間に突然ベゼルが粉々になったなんていう体験をした人もいるかもしれません←(stepです)。 これは「加水分解」が原因の劣化です。ベゼルに空気中の水分が反応して、分解生成物が得られることで砕けるという反応です。この反応はファッション関係でいえばスニーカーの靴底に起こることもでも有名ですね。
そんなこともあり加水分解したG-SHOCKは何とかならないのかと思って色々試し始めました。せっかく中の機械はしっかり動いている(さすがGショックですね。壊れる気配はありません)のにベゼルだけの問題で使わなくなってしまうのはとてももったいない事です。加水分解を完全に防ぐことは出来ないようで、少しでも遅らせる為には以下の2点が重要です。
①出来るだけ頻繁に着用する。
②着用後は汚れや表面の脂分などを綺麗に落とす。
というものの既にベゼルは壊れてしまったので、まだ加水分解を起こしていないGショックはこの2点のことを出来るだけまもって長く使っていけたらと思っています。
そして本題ですが今回の「ベゼルが加水分解したGショック」を再び着ける為の方法としては
①割れたベゼルの修理
②新品(純正)のベゼルを購入して取り付ける
③カスタムベゼルを購入して取り付ける
④シリコンで型を取って、ウレタン樹脂を流し込んでベゼルを自作。ただこれは加水分解でベゼルが砕けた後では型が取れないので実際は無理。(stepはこの方法でウレタンでベゼルを自作した事はありますのでまた別の記事で書くかもしれません)
⑤レザーでベゼルの代わりになるものを自作(Gショックレザーカスタム)
という5つの方法を頭に置きつつ色々速試行錯誤を経て完成した形が写真に載せている3本です。今回のGショックは写真に向かって
(左)DW-5600(液晶反転タイプ) ベゼル:黒色のレザーにベージュのステッチ/ベルト:黒色レザー(自作)
(中)DW-5600 ベゼル:茶色のレザーにベージュのステッチ/ベルト:茶色レザー(自作)
(右)DW-5900 ベゼル:黒色のレザーにベージュのステッチ/ベルト:ダイソーのNATOタイプのベルト(100円)
です。
割れたベゼルの修理
まずは、割れたベゼルを接着剤で接着してみようと思い、瞬間接着剤や弾性の接着剤等々でやってみましたが、全くダメでした。ベゼルを持つだけで接着する場所とは別の所が割れてくる始末。多少頑張ってみましたが、ベゼルの修理は不可能と判断しました。まあ、出来たとしても見栄えが良くないですしね(笑)。
新しいベゼル探し
ベゼル修理は不可能ということで、次に新品のベゼルを探しました。stepのGショックはDW-5600Eというモデルで、Gショックでは有名なスピードモデルと言われているものです(スクリューバック式の高いやつではなくstepのは安いやつです)。いくつかのショッピングサイト・オークションなどでベゼルを探しましたが、あるにはあるのですが、うーんなんか微妙に高い!時計本体の新品でも8,000~9,000円位で買えるのに、ちょっとベゼルに(価格4000円位だった)そんなに出せないなと思ったのが当時の記憶です。カスタムベゼルもいくつか見ましたが、やっぱりその時は金額がネックで購入には至りませんでした。ただ、カスタムベゼルはその後時は流れに流れて購入しましたのでそれについてはまた別の記事で。
Gショックのベゼルを自作
新しいベゼルの購入もあきらめて、どうしようかと思ったときにふと、「それならば自分でレザーを使って作っちゃおうかな。ちょうどいいカスタムにもなるし。」なんていう気持ちで制作をしました。これは「ウォッチレザーマスク」といいstepが勝手に名付けて呼んでいます。
最初はベゼルだけレザーで作って、ベルトはもともとのウレタンバンドのまま装着したのですが、なんかいまいちだったのでベルトもレザーで統一して制作しました(ベルトにも若干の加水分解が始まっていた事もあって)。Gショックにレザーベルトも結構気に入っています。もはや、DW-5600の影もだいぶ薄れてしまっています(笑)が、思い出の時計が復活したので満足です。(この時計たちにはキャンプ、ゲレンデ、ツーリング等のアウトドアで沢山お世話になりました) 又、この「ウォッチレザーマスク」の良いところは、色んな時計に着けられる汎用性が高い所です。stepは他にも加水分解でベゼルが壊れたGショックをいくつか所有していますのでそちらにも着けることが可能です。さらにはGショックに限らずまったく別のアナログの時計でもOKです。その辺の事は「腕時計の服・自作(ウォッチレザーマスク)でお気に入りのウォッチをカスタム」という別記事で書いていますので興味のある方は記事最後の「あわせて読みたい」からご覧ください。
思い出の時計は長く使いたい
今回の話は新しいベゼルをお金をだして購入してしまえば簡単に復活して良かったのかもしれませんが、Gショックにはもうベゼルが購入出来ないモデルも沢山あり、思い出の時計は復活しないままその役目を終えていくかと思うと「どんな格好でもいいからもう一度持ち主の腕で時を刻ませてあげたい」という気持ちもあって 今回はウォッチレザーマスクを制作して復活させました。もともとゴツイGショックに装着するとさらにゴツクなるけどこれはこれで気に入っています。人と被ることもありませんので。
いかがだったでしょうか。「加水分解したGショックの活用法を考える」ということで記事を書きましたが、沢山の思い出のある時計は出来るだけ長く付き合いたいですよね。見た目は原型からはだいぶ離れてしまっていますが、それでも復活してまた身に着けられると思うと嬉しいものです。もう加水分解の心配はありませんし、レザーはエイジングも楽しめますのでそれも含めてこれからも大切に使っていこうと思います。 これも一つのカスタムとして気に入っていますし。そういえば今のGショックは加水分解の件は解決しているのでしょうか?何か新しい素材で作られているのでしょうか?世界でこれからも愛されるG-SHOCKですので、もし解決していないようでしたら早めにカシオさんには対応してもらいたいですよね。
それでは、今回も最後までお付き合い頂きありがとうございました。腕時計に乾杯!