皆さまいかがお過ごしでしょうか。stepです。
NATOベルトと言っても色々な素材のものがありますが、今回はリザード(トカゲ革)を使って少し高級感というか特別感を出したそんなNATOベルトを自作してみました。
ナイロン素材だとだいぶミリタリー感が強くなりますが、レザーでさらにリザードを使えばドレッシーな雰囲気も醸し出せるのではないかと思います。
ベルト幅は一番汎用性がありそうな20mm。リザードの色は茶系か黒で悩みましたが、これもどんな時計でも合わせやすい黒で決定。まあ黒革大好きっ子ですので・・・(笑)。
それと、リザードのNATOベルトって意外と珍しいですよね?ちょっと特別感ありますよね?
と、そんなことを考えながら早速作っていきましょう!
準備したもの
〇型紙 後々別のNATOベルトも作る予定ですので型紙を作りました。型紙は作らなくても既に使っているお気に入りのNATOベルトがあればそこから寸法を取ってもいいと思います。
〇ベース材(芯材):牛革(ヌメ革) 1.6mm位 しなやかな革
〇表材(仕上げ材):リザード(トカゲ革)1mm位 色:ブラック
stepのリザードは以前東急ハンズ(だったと思う)で購入したものです。
フリマサイト等でも売られていることがありますのでそういう所で購入すればリーズナブルに手に入れることが出来ます。
〇角カン 4個 外径:約 横26.5mm×縦14mm /カンの有効幅:21mm
stepは近くのホームセンターというか画材店のようなところで購入しましたがネットで購入する場合は角カンの有効幅(内寸)が自分の作りたいベルト幅以上のものをよく確認して購入してください。20mm幅のベルトの場合は角カンの内寸は21mmが丁度いいですね。
〇ステン割ピン 3×20 ちょっと加工して「つく棒」に使う
※今回は尾鍵も角カンで作るのでステン割ピン(つく棒)が必要ですが、尾錠部分は普通のベルトのものでもOK。ただし、サイズはベルト幅のものを用意する(今回であれば20mm)。 又、金物が上手く揃わなそうな人はネット(ネットショップ・フリマサイト・オークション等)で安いNATOベルトを探して、バラシて金具だけを使うのもありかも。
〇レザークラフト道具一式
○レザークラフト道具一式【カッター・マット・革包丁・銀ペン・ボンド・トコノール・針・糸(ロウビキ済)・菱目打ち・ホビーバイス・ポンチ・ゴムハンマー・ローラー・コバ磨き棒等)】。出来れば専用品を用意すると作業がしやすいのは、トコノール・針・糸・ 菱目打ちですかね。ほかの道具はアイデア次第で色々なもので代用が可能だと思います。
※レザークラフト道具一式がセットになったものも販売されていますのでまとめて欲しい方は・・・
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作り方
【ベルトの仕様】幅:20mm/ベース材:牛革1.6mm(黒) 表材:リザード1mm(黒)/ステッチ(黒)/金具類:シルバー色(ステンレス)
①型紙の作成。作図してコピー用紙に打ち出し、厚紙に貼り付けてカッターでカット。厚紙はいらなくなったフラットファイルをよく使っています(厚さが丁度いいので)。
こんな感じで型紙を作成。型紙を作っておくと今後、複製や素材違いのNATOベルトを作りたい時に便利。
②表材(リザード)を型紙に合わせて切り抜く
なかなか長い部分の確保が難しい。リザード裏面に型を写し取る。
切り抜き完了。
③ベース材に型紙を合わせて大きさを写す。床面の処理もしておく ベース材はまだ切り抜かない
ベース材も結構な長さが必要
革に線を書くにはこれ。替え芯も売られているのでおすすめ。
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④ベース材に表材を接着剤で貼り付ける(よく圧着させる)
革を貼り付けるにはこれ。
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⑤接着剤をよく乾燥させたらベース材と表材を一緒に切り抜く。この時、圧着等の関係で革が伸びて寸法が狂ったら調整しながら切り抜く。
強く圧着したら革が伸びて若干幅が広がりましたので20mmに調整しながら切り抜きました
⑥ステッチを一周縫う(ベース材と表材を縫い付ける)。
表材を接着しただけでは使用しているうちに剥がれてきてしまうので貼り付けた縁をしっかり一周縫います。それにデザイン的にもステッチがあった方が素敵かと・・・。
最近は菱目打ちで印を付けて目打ちで穴を開けて縫う事が多くなりました。これならトンカントンカン音が出ないので夜中でも作業が出来ますので。
小物を作る時に便利なのがこれ。ヘッド部分がボールジョイントになっていて角度が自由に変えられるものが特におすすめです。
リザード部分の縫い作業(ステッチ)完了
⑦コバの処理をある程度しておく。完成してからでは処理しにくい所を重点的に。
コバの粗削りにはこれが便利。ヤスリ部分も交換式になっています。
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角カンの下に入ってしまう部分等はトコノールである程度仕上げておく。
⑧ステン割ピンをカットして「つく棒」を作る
ルーターで割ピンをカット。ステンレス製で結構硬いので焦らすゆっくり。
上と下をこんな感じでカットしました。
後は2本のペンチを駆使して形を整えれば「つく棒」の完成です。結構キズ付いてますね(笑)。気にしない、気にしない。
⑨つく棒部分の穴あけ
型紙で位置を確認して、ポンチで・・・
両脇に穴を開けて・・・
中間をカッターでカット
⑩角カン4か所の取り付け
接着剤や両面テープで固定しながら作業すれば穴あけ・縫いもズレることなく角カンも取り付けやすいです。
金具類の取り付け完了。
⑪最終的なコバの処理と自分の手首に合わせて穴あけ
コバの処理は自分の納得がいくまで。適当に。
時には半田コテで焼いて強度を出してみたり・・・意味あるかわからないけど(笑)。
こんな器具があると穴あけもラクラク出来ます。ちなみに当たり前ですが、穴位置を決める時は実際に時計を付けてサイズ合わせを忘れずに。
⑫レザーワックスで軽く磨いて完成
いつも登場のお気に入りのレザーワックス「革の達人」。色々な革製品に使えて便利。
といことで、完成したベルトはこんな感じ。
ミリタリー感も感じる「オメガ ダイナミック」に似合いそうなので取り付けてみました。この時計はラグ幅が19mmですがベルト自体は柔らかいので特に問題なく取り付けることが出来ました。どうでしょうか。
裏側はこんな感じ。リザード材はベルトの上部の折り返し部分まで。表側の見える所は一枚革でなんとか出来ました。もし材料が足りない等で継ぎたい場合は時計本体の真下あたりで継げば見た目に影響がないので良いかと思います。
使用感と思うこと
実際に装着してみるとコテコテのミリタリーやカジュアルに寄りすぎず、いつもと違うNATOベルトにとても満足です。
着用イメージ
NATOベルトってベルトの先端を折り返して納める場合が割と多いですが、個人的には折り返さない方がスッキリしていて好みなのでそんな長さに設定して作っています。
尾錠部分はこんな感じ。
「シチズン クロノマスター」に取り付けてみました
こういうクラシックな時計でも意外と似合いますよね。
「ダイソー ミリウォッチ カスタム」に取り付けてみました
まとめ
今回はリザードを使ってNATOベルトを作ってみました。もうずっと前から作りたかったベルトなのでとても満足です。
いつもの時計がちょっと違う表情を見せ、特別感が増すこと間違いなしです。これから色んな時計に装着して楽しみたいと思います。
材料さえ揃えばNATOベルトを作るのはそんなに難しくないので興味がある方は是非トライしてみて下さい。
もちろん、リザードを使わなくてもスタンダードなナイロン素材でもいいし牛革の一枚革でもいいし又は、カンの形や色を変えてもいいし、カラフルなデザインにしてもいい。色々とイメージは膨らみますね。
stepは次はリザードの茶系のNATOベルトも作ってみたいし、材料が手に入ればクロコダイルでも作りたいですね。もし作ったらまたブログに書きたいと思います。
それでは、今回はこの辺で。皆様の時計選び・時計ライフの何かの参考になったら嬉しいです。最後までお付き合い頂きありがとうございました。腕時計に乾杯!