どうも。皆さまいかがお過ごしでしょうか。stepです。今回は「タイメックスのサファリ(復刻モデル)」の紹介をしたいと思います。サファリと聞いて40代の方なんかは懐かしいと思う人も多いのではないでしょうか。タイメックスにはキャンパー、アイアンマン、エクスペディションなど人気のシリーズがありますが、日本ではタイメックスといえば「サファリ」とイメージする人も結構いるのではないかと思います。それくらいサファリは有名な時計です。
サファリ 初代
なぜサファリは日本でそこまで有名なのかというと、1989年に制作された「7月4日に生まれて」というトム・クルーズ主演のベトナム戦争をテーマにした映画で、アメリカ独立記念日生まれの主人公であるロン(トム・クルーズ)の腕にはめられていたのが初代サファリです。当時は映画の効果もあり、たちまち日本でこのサファリは爆発的なヒットになりました。数々の雑誌で紹介され、当時はラルフローレンやフレッドペリーのポロシャツにサファリを着用したコーディネートが沢山載っていたのを思い出します。
初代サファリの発売は1988年で、デザインとしては、特徴的であるブラウンの編み込みベルトが装着され、文字盤はアイボリーの24時間表示もあるミリタリースタイルになっています。又、回転ベゼルには簡易コンパス表示もされています。
着けごこちとしては、サイズは小ぶりで時計自体は軽く、ベルトはしなやかですので腕への納まりはとても良かったです。stepの最初に着けた時の印象も「うわっ軽っ」でした。私の所有していた初代サファリは、残念ながらだいぶ昔に故障して今は手元にありません。 そういえば、ベルトが使っているうちにだんだん伸びてきて穴の位置が変わっていったのを思い出します(笑)。
サファリ 復刻モデル
さて、こちらが2016年に復刻されたモデルです。
フェイスデザイン(サファリ 復刻モデル)
大ヒットした時計ですので初代サファリの復刻を願う声は多かったのですが、本国アメリカでは日本ほど注目された訳ではないらしく、なかなか復刻できずにいたところ日本発案で長い時間をかけてようやく2016年(おおよそ四半世紀ぶり)に復刻がかなったそうです。
右サイドより
左サイドより
裏側
今回の復刻にあたり当時の図面が紛失していたことから本体部分は現存する初代のサファリを現代の技術(3Dスキャン・3D CAD等)を駆使して忠実に再現しています。そして、サファリの特徴である編み込みベルトはなんと当時と同じレザーメーカーがまだ操業してるということからそこで生産されています。なので復刻度はバッチリですね。又、タイメックスでは世界初の文字盤が全面発光する「インディグロナイトライト」という機能が有名ですが、サファリの復刻ではあえてそのインディグロナイトライトは付けずに当時のモデルを出来るだけ忠実に再現している所なんかはとても好感が持てますし、復刻に対する本気度がうかがえます(よく復刻といえど今の便利な機能はつけたがるものですが)。
装着イメージ
[スペック]
【駆動】アナログ 電池式クォーツ
【ケース】素材:レジン 径:約37mm ベゼル径:約34mm 厚さ:約9mm
【重さ】約25g
【風防】 アクリル
【防水】3気圧防水
【ベルト】編み込みレザー ラグ幅:約19mm
【その他機能】デイト表示 ・回転ベゼル(簡易コンパス表示)
サファリ ADAM ET ROPE’(アダムエロペ)スペシャルパッケージ
stepのサファリ復刻モデルは、セレクトショップのADAM ET ROPE’(アダムエロペ)だけのスペシャルパッケージということで、本体の他にオリーブ色のミリタリーベルトが1本追加で付属されていました(様々なシーンでコーディネートのアクセントとしてお楽しみいただけます)。とういことだそうです。オリーブ色のナイロンにブラックの尾錠というなかなかオシャレなベルトが付属していました。ただ、サファリにはやっぱり編み込のレザーベルトを付けることが多いので、付属のミリタリーベルトは別の時計(ジャンクで購入した タイメックス エクスペディション)に今は付けています。
これがそのエクスペディション。かなりキズだらけですが、こちらもアウトドアでガンガン使えるので結構気に入っています。
懐かしさがこみ上げてきますね。といっても、もう復刻版もかなり使い込んでいますが(笑)。
サファリにアダムエロペ スペシャルパッケージに付属してきたミリタリーベルトを装着するとこんな感じ。
サファリっぽくはなくなってしまいすが、これはこれでなかなかいい感じですかね。
思うこと
タイメックスは1854年アメリカ・コネチカット州で創業されたメーカーですが、クウォーツショックや時代の移り変わりによって多くのアメリカのブランドが姿を消していく中、アメリカで唯一生き残り、今も発展を続ける160年以上の歴史のある時計ブランドです。その為、愛国心の強いアメリカ人は大統領をはじめとする著名人もセレブと言われる方々もタイメックス社の時計を所有し、着用しています。自国の製品に誇りを持ち、愛することは本当に素晴らしいことだと思います。グローバルな世の中だからこそそんな精神を私も大事にしたいと改めて思いました。
サファリにはビームスやシップスといった有名な日本のアパレルブランドも別注をかけていて、そちらの時計も現代風の色使いかつ、スタイリッシュでかっこいいのですが、私はやっぱり これぞサファリ といったオーソドックスなカラーリングには懐かしさというスパイスが効いていて、特別な思いがありますね。当時を思い出します。
軽くて高級感がなかったり、ベゼルにクリック感がなくスルスルだったり、多少アレなところはありますがファッショナブルかつその名のごとくアウトドアでもガンガン使えるこの時計は当時ドンピシャの世代にはもちろんのこと、あまり馴染みのない若い世代の方にも十分おすすめできる魅力がある時計だと思います。価格もリーズナブルですのでもし興味があれば腕時計選びの一つに考えてみてもいいのではないでしょうか。
それでは、最後までお付き合い頂きありがとうございました。腕時計に乾杯!