皆さまいかがお過ごしでしょうか。stepです。
今回は以前紹介した本革スマホケースの「第2弾」的な感じで「ウエストポーチ・ヒップバッグ」を作りましたので紹介したいと思います。よろしければお付き合いください。
さて、今回なぜ新たにウエストポーチを作ったのかというと、最近スマホのバッテリーの持ちが極端に短くなってしまい、スマホを少し多めに使うと出かけている時に充電が切れてしまうなんてことも・・・。そんなこんなで、モバイルバッテリーを一緒に持ち歩かないといけなくなってしまいました。
以前自作した本革スマホケースはコンパクトでとても使いやすく気に入っていたのですが、いかんせんこのケースだとスマホ1台しか入らない。
ということで、「スマホ1台とモバイルバッテリー1台」が入るウエストポーチが必要になった訳です。
まあ、新しいスマホ買えよという声が聞こえてきそうですが(笑)、その辺は置いておいてください。
基本的な作り方・材料は「第1弾の本革スマホケース」と似たような感じですので作成の流れはざ―っと書いていきたいと思います。第1弾の方も参考にしてみて下さい。
それでは作成開始!
準備したもの
〇牛革(1.6mm) しっとりしなやか、スムース系→ 外装に使う
〇牛革 (幅20mm 厚3mm)硬め、しっかりした革→ベルト通し革に使う
〇Dカン(幅20mmタイプ)→ベルト通し革のつなぎ金物として使う
〇カシメ金具(足長タイプ)→革と取り付け金具パーツの留めに使う
足長タイプを使用しました(下記サイズのものを私は使用)
実測で足の長さ:約9.5mm
上の玉部分の直径:約9mm
※革の厚さに対して足が長い場合はカットして使っています。
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〇ジャンパーホック(足長タイプ)→ベルト通し革のホックに使う
こちらもジャンパーホックの足長タイプを使用(下記サイズのものを私は使用)
実測で足の長さ:約9.2mm
上の玉部分の直径:約15mm
※革の厚さに対して足が長い場合はカットして使っています。
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〇ファスナー(YKK) 20cm
ファスナーは信頼のYKK製
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〇レザークラフト用具
【カッター・マット・革包丁・銀ペン・ボンド・トコノール・針・糸(ロウビキ済)・菱目打ち・ホビーバイス・ガラス板・へり落とし・ポンチ・ホック打ちと打ち台・ゴムハンマー・ローラー・コバ磨き棒・ロウ・はんだこて等・・・】。出来れば専用品を用意すると作業がしやすいのは、トコノール・針・糸・菱目打ち・へり落とし・ホック打ちと打ち台ですかね。ほかの道具はアイデア次第で色々なもので代用が可能だと思います。何気に100円ショップで代用品を探すのも楽しかったりします(笑)。
※レザークラフト道具一式がセットになったものも販売されていますのでまとめて欲しい方は・・・
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作成の流れ
①サイズを決める
型紙を作らず、入れたいもの(スマートフォン+モバイルバッテリー)を並べて包んでみてサイズを決めました。まあ、現物合わせって感じですね。
②革の切り出し
今回は1つポケットを付けるので本体の革とポケットの革を切り出す。
③ポケットの取り付け
革の仮止めは接着剤・ボンドでももちろんいいのですが、stepは細い両面テープを使うことが多いです。ベタベタしなくて使いやすい。
↑こんな感じのもの
小物を作るときは、幅3mmとか5mmあたりが使いやすいです。
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ポケットを両面テープで仮止め完了
日中・夜中問わずにレザークラフトを楽しみたいので、出来るだけ音の出るハンマーを使わないようにしています。なので縫い穴を開けるときも菱目打ちで軽く跡(手で上から押すだけ)をつけたら、そこを千枚通しで穴を開けるようにしています。ちなみに穴を開けるときは下敷きにコルクの台を置いています。コルクの台は100円ショップで売っている鍋敷きですww。
縫い穴はこんな感じ。
ポケットを縫いつけていきます。
ポケット取り付け完了
④ファスナー取り付け
ファスナーも同じように両面テープで仮止めしたら縫っていきます。
ファスナー取り付け完了
⑤本体をひっくり返し、下部のアール加工
ポケットとファスナーを取り付け終わったところで、一度本体をひっくり返します
今回は裏返した状態で端を縫っていき袋状にしたら、最後にもう一度裏返し銀面を出す方法で作っていきます。したがって縫う部分の仮止め両面テープは銀面(表面)に貼ります。
裏返したら・・・
適当なその辺の容器のアール部分を利用して・・・
印をつける。別に四角のままでもいいのですが、少し立体的で柔らかい雰囲気にしたかったのでアールをつけました。
内縫いの場所をマーキングして縫っていく
※内縫いでひっくり返すと、裁断面(切り口)及び縫い目が隠れるので全体的にスッキリした印象に仕上がります。
⑥再度、本体をひっくり返す
これで本体の縫い作業は終了。縫い目が見えないのでスッキリしてますよね
ポケット側
⑦取り付け金具パーツ等の作成
上部写真のようなパーツを下準備で作っておきます
下穴を開けるのはもちろんポンチでオッケーなのですが↑の様な「ロータリーパンチ」があると便利。ハンマーで叩く必要もないので音も出ないし。
各パーツと金具の配置
各金具の取り付け完了
取り付け金具パーツの完成
⑧取り付け金具パーツ等を本体に取り付け
本体と取り付け金具パーツをカシメ金具で取り付け。・・・ましたが、痛恨のミス。
↑写真の幅だと腰ベルトに試しに装着してみたときにいまいち安定しなかったので付けなおしました。
幅を広くしてパーツの付けなおし完了。よく見ると間違えて取り付けた部分に穴が・・・。
まあ、裏だし、見えないし・・・よし、なかったことに(笑)。
ちなみに装着したときの安定感はバッチリになりました。
⑨ファスナー取っ手の付け替え
ファスナーに付いている金具が気に入らないので付け替えます
くい切りで元の金具を外す
小型のDカンを使って・・・
今回使用したのは「内径:約縦6mm×横7mm」です。
この辺のサイズを選べば使用できそうです。
こんな感じでDカンを取り付けて・・・
適当な革をDカンを挟むように通して真ん中を縫えば取っ手の完成。
⑩磨き
コバ等をトコノールで磨いて、仕上げはお気に入りのレザーワックス「革の達人」で軽く磨いて・・・
⑪完成
完成(表面)
サイズは約横20cm×縦18cm
完成(裏面)
完成(横面)
収納部分(上から)
⑫おまけ機能
おまけ機能①
中央の金具は「ライトニング」という雑誌(2020年8月号)の付録の「真鍮製 ヘリテージキーフック」。気に入ったので当時フリマアプリ等でいくつか買っておいたもの。
ズボンのベルトループもしくはベルトに引っ掛けておけば、万が一2点留めのバネホックが外れた時でもケース(スマホ)が落下することもありません。stepはバイクに乗ったりするので安心の為に取り付けています。最近の電話(スマートフォン)はひと財産持ち歩いてる感じですもんね。
おまけ機能②
今回はスマホケースにしてはサイズが大きいのでウエストポーチだけでなくショルダーバッグとしても使える用にショルダーストラップも作ってみました。
ストラップに使用した革はベルト通し革の使ったものと同じです。幅20mm
ストラップ装着(表)
ストラップ装着(裏)
ベルト通し革が表から見えないように適当にまとめてからショルダーストラップを取り付けています。
使用感とおもうこと
サイズ感はこんな。
けっこう大きいですね。着用写真は作ってすぐに撮ったものなので四角い板がはりついているように見えて多少不自然ですが(笑)、しばらく使った今は腰・尻のカーブに馴染んでなかなかいい感じのバッグになってきています。
実際の使い方は本体のファスナー収納(メイン収納)部分にスマートフォンとモバイルバッテリー、ポケットにティッシュやハンカチ、小型のエコバッグなどを入れています。
着用はバネホック(ベルト通し革)2か所とキーフック(落下防止)をベルトに引っ掛けます。
ただ、体側のポケットは落下防止のキーフックを取り付けると使いにくくなってしまいますので最近は体側のポケットにモバイルバッテリー、メイン収納にスマートフォンとその他よく取り出す小物を入れる感じになっています。色々と使い勝手を試しているところです。
ショルダーバッグとして。
まとめ
今回は「本革スマホケースを自作する(ウエストポーチ・ヒップバッグ・腰バッグ)」の紹介をしました。
スマホケースというよりは、ほぼほぼ小物バッグになってしまっていますが(笑)、腰につけていてもとくに邪魔な感じもしないのでなかなか気に入っています。いままでズボンのポケットに押し込んでいたものが分散されてストレスが減りました。
新しいスマホに替えて、モバイルバッテリーを持ち歩く必要がなくなったら第一弾のスマホケースに戻すかもしれないし、シチュエーションによって使い分けるかもしれないし、それはこれからゆっくり考えていこうと思います。
それでは、今回はこの辺で。皆様の生活の何かの参考になったら嬉しいです。最後までお付き合い頂きありがとうございました。腕時計に乾杯! レザークラフトに乾杯!