ブックカバーの制作
今回は趣味のレザークラフトでブックカバーを作りましたのでその手順と工夫したことを紹介します。今までは合皮のカバーを使っていたのですが、周りがボロボロ剥がれてきてしまいその破片が大事な本について汚してしまうなんてことがあり、さすがにもう耐えられず作りました(前から欲しい欲しいとは思ってはいたのですがなかなか作る時間が無くて)。革は丈夫ですのでそう簡単にはボロボロになったりしませんからね。stepが選んだ革はブラウンの牛革の柔らかいものです。持っていた1枚革ではギリギリ大きさが足りなかったので左端は付け足して制作しています。これはこれでちょっとしたアクセントになっていて良いのではないかと思います。
制作に使った道具
・ 菱目打ち台
・ 菱目打ち (革を縫う前に縫穴をあける道具:ヒシ目打ち)
・ハンマー(100円ショップで購入)
・針2本
・糸(ロウビキ済:縫い穴との摩擦が少なくなるので縫いやすくなります)
・トコノール(革の床面やコバに塗って棒でこすると美しく滑らかに仕上がります)
・棒(写真のギザギザがついた木の棒:100円ショップで購入)
・カッター
※レザークラフト道具一式がセットになったものも販売されていますのでまとめて欲しい方は・・・
●材料:レザー(牛革)
制作手順
1.型紙を作る
2.革を型紙に合わせて裁断
3.革の床面やコバにトコノールをつけて棒でこすりながら、仕上げる。(パーツの内に仕上げておくと縫い合わせた後に隠れてしまう部分も先に仕上げることが出来る)
4.パーツをボンドで貼り合わせる(内側の本の表紙を入れるポケット・ループ・しおり等)
5.ハンマーで菱目打ちをたたき、縫う場所に縫い穴をあける
6.針と糸で縫っていく
7.仕上げ処理忘れがないか確認して全体的に整える
8.本をセットしてみて不都合がないか確認
9.完成
こんな感じの行程です。
ブックカバーは作りやすい
型紙があればとてもわかりやすい構造ですので作りやすいです(写真で見て頂くとわかると思います)。型紙については、もし今まで使っていたブックカバーがあればそれを参考につくってもいいし、写真で構造を把握していれば、実際の本のサイズを測りながら型紙を作ることもできます。stepは電車で本を読むことが多いので、ブックカバーにはしおりを2つ付けています。右のしおりは一時的にブックマークする時用、スピンタイプ(紐状のしおり)はバッグの中に入れておく時に使っています(本が動いても外れにくいです)。どちらのしおりも場面場面で使い分けています。
まとめ
革は腕時計のベルトやバッグなんかでもそうですが、とても温かみを感じる素材であると思いますし、経年の変化を楽しめるという大きな魅力があります。普通に使っている分にはそう簡単に切れたり、ダメになったりしないので大事な本を守るという意味でも有用だと思います。世界に一つのオリジナルのブックカバーを作ってみるのも楽しいですよ。愛着もわきますし。それではまた次回に。