皆さまいかがお過ごしでしょうか。stepです。今回は腕時計の紹介ではなく腕時計の磁気を抜く機器 「明工舎 (MKS) S型マグネ抜器 ART No,37500 」の紹介をしたいと思います。電化製品が多い現代(パソコン・スマートフォン・電子レンジ・テレビ等々・・・)では腕時計が知らない間に磁気帯びしてしまうなんて言うことが結構あります。クウォーツ、機械式に関わらず磁気帯びをしますし、磁気帯びしてしまうとクウォーツであればモーターに影響が、機械式であれば金属部分が磁化してテンプの動きに影響を及ぼし、時間の遅れや進みの原因になります。ちなみにデジタル式クウォーツの場合は磁気帯びは一般的にしないと言われているようです。ただ、複合式時計やその他色々な時計が存在しますし、自分で判断できないような構造の時計もあるので磁気に気を付けるに越したことはありません。
stepが消磁器を購入したのは今から10数年前だったと思います(今でもこのモデルは販売されています)。その時持っていた時計で強く磁気帯びしてしまったものがあり(多分ノートパソコンが原因)、その磁気をどうしても抜きたかったというのが購入した経緯です。当時はネットで検索してもあまり選択膜もなく個人で使う消磁器で良さそうなものは「明工舎 S型マグネ抜器」の一択でした。値段は結構高かったですが、時計の工具でも有名な明工舎なので安心かなとも思って購入しました(今は検索すると価格も低価格なものから高額なのものまで色々と選択膜がありますね)。 消磁器購入後は中古の腕時計を購入する度に磁気帯びチェックでもよく使用しています。結果的には磁気も抜けるし、今でも使用できているので購入して正解でした。さすが明工舎製作所!
仕様
【製品名 】:明工舎(MKS) S型マグネ抜器 ART No,37500
【定格電圧】:100V
【定格電力】:90W
【定格周波数】:50Hz/60Hz
【コード長さ】43cm程度
PSEマークも入っていますね。 ※PSEマークとは国の安全基準(電気用品安全法)に適合した電気製品に付けるマーク
上から。天板の色はレッド・グリーン・イエローの3色があります
下から。
仕様
30秒以上の連続使用は不可。ちなみにコイルに熱を持った場合はスイッチを押しても作動しないようになっているようです(ランプも点灯しないのでわかります)。
方位磁針で時計の磁気帯び確認
まず、腕時計が磁気帯びしているかどうかの確認は方位磁針(100円ショップでも購入可能)で行います。方位磁針を風防側と裏蓋側それぞれにゆっくり近づけて針が振れれば磁気を帯びているという事です。その針が急激に、振れ幅も大きい場合はわりと強めに磁気帯びしていると考えていいのではないかと思います。
これは100円ショップで購入した方位磁針です。
時計をゆっくり方位磁針に近づけたり、遠ざけたりして針の振れを観察
消磁器の使用方法
次に、「明工舎 S型マグネ抜器」の使用方法ですがこれは実に単純明快です。
1.電源コードを100V電源に差す
2.本体のスイッチを押す。押している間、内部のランプが点灯するのですがそれが磁界が天板に流れている状態です。
3.腕時計の風防側を天板に軽く接触させながら外部にスケートさせる
サイドからサイドへスケート。
4.腕時計の裏蓋側を天板に軽く接触させながら外部にスケートさせる
5.方位磁針で磁気を再度確認。抜けきれていない場合3及び4の工程の繰り返し
6.完了、簡単ですな。
※ちなみに私は3と4を1セットと考えていつも時計の磁気抜きをしていますが、あくまで私の場合のやり方なので正確な使用方法は付属の説明書でよく確認してください。又、磁気がうまく抜ける時計もあれば抜けきれない時計も今までにはありました。
まとめ・思う事
今回は「明工舎 S型マグネ抜器」の紹介でしたが、腕時計を沢山お持ちの方にはおすすめです。特に古い機械式時計は磁気帯びしやすいとか、磁気には特に気をつけろなんて言う話をよく聞きます。消磁器を一つ持っていれば、いつでも気軽に何本でも磁気抜きが出来ますのでその辺はメリットですね。又、私の場合は中古で時計を購入することが多い (リーズナブルなものばかり 笑) のでとても重宝しています。時計購入後はとりあえずこれで磁気抜きみたいな感じで。なんか心機一転した感じで気持ちもいいもんです。
そうそう、わざわざこのような機器を買う程ではないけど・・・磁気が気になるなんて思っている方は時計屋さんに持って行けば磁気抜きはやってくれると思います(値段は店舗ごとで色々なので電話等で確認してからのほうがいい)。又、日差が気になる方もまずは方位磁針を使って自分で検査するのもアリです。意外と磁気が原因なんてことがあるかもしれません。
それでは、今回はこの辺で。最後までお付き合い頂きありがとうございました。腕時計に乾杯!