皆さまいかがお過ごしでしょうか。stepです。今回は時計いじりの工具の話です。何をしたかというと、キズミホルダーを100円ショップの眼鏡で代用してみました。眼鏡の購入先はセリア(seria)です。
そもそもキズミってなんだ?っていう人もいるかも知れませんが、キズミとは時計用のルーペのことで、時計修理に携わる方(技術者)には必須の道具です。主にムーブメントの調整・修理、細かい部品を見る時なんかに使います。stepは時計の技術者でもなんでもない素人ですが、趣味でたまに技術者の真似事のような事をするので一応キズミを持っています。
昔から使っていたキズミがあるんですが、いつだったか時計とは別の用途で持ち出して、その後ちゃんと片付けなかったようで、先日時計いじりで使おうと思ったら見つからない。という事で急遽新しいキズミを購入しました。
購入したのはこれ。
「Kenko 時計見拡大鏡 KTL-110G」
倍率は6倍です
何故これを選んだのかというと単純に安くて良さそうだったから(笑)。
穴が開いていますがこれは自分で開けた換気穴です。長くキズミを着けていると自分の体温でレンズが曇るので熱が逃げるように2か所ドリルで穴を開けています。
顔側(下側)より
レンズ側(上側)より
Amazonで「Kenko 時計見拡大鏡 KTL-110G」を探す
楽天市場で「Kenko 時計見拡大鏡 KTL-110G」を探す
YAHOO!ショッピングで「Kenko 時計見拡大鏡 KTL-110G」を探す
キズミの使い方は筒状の開いている方を瞼に押し当てて、挟むようにして使います。すると両手がフリーになるので細かい所を拡大して見ながら両手で作業が出来るという非常に優れた道具です。
倍率は3倍位から10倍位のもの、それ以上の15倍・20倍なんていうものまで売られているようです。時計に限らず色々な用途があるので、それぞれ専門分野で必要になってくる倍率なんでしょう。よくわからないけど。
私の使用範囲では倍率は6倍で十分でした。
瞼に長時間挟んでいられない
ただ、このキズミって慣れないと、いやっ慣れてる人でもかも、長時間挟んで保持するのが何気に大変。気を抜くと精密機械に落としてしまう危険もあるし、なんか変に顔に力が入ったりするのですよ。
そんな悩みを解決するキズミホルダー(キズミをワイヤーを使って頭に掛けて保持する)という製品もあるんですが、割といい値段がするし、頻繁に使う訳でもないしなぁ。なんて、もやもや考えていたら自然と100円ショップに足が向いてました(笑)。すいません。お小遣いが少ないもので。
ダイソーとセリアで探してみる
という事でまずダイソーに行きました。最初は針金で作ろうかなんて考えていたのですが、色々商品を見ているうちに発見しました。
いいのがあるじゃないですか。針金なんかでわざわざ形を作らなくても最初から顔に掛けられる形が出来ているもの。そうです眼鏡です。
キズミを保持するにはプラスチックのフレームではなく金属系のフレームが適していると思い(形を変えられそうだから)、探していたらダイソーにはシルバーかゴールド(よく覚えていない)の金属系フレームの老眼鏡がありました。
ただ、その時はキズミが黒だからフレームは黒がいいなぁ・・・。とか訳のわからん拘りがあった事もあり、そして幸い近くにセリアもあるのでそちらにも行ってみることに。
早速、セリアの眼鏡コーナーを見たら、ドンピシャ。黒い金属系フレームの老眼鏡を発見したので結局はセリアで購入しました。
購入したのはこれ。
フレーム部が銅合金(金属系)なのがポイント
まあ、今となってはフレームの色に拘る必要があったのかとも思いますが結果オーライということで(笑)。
簡単キズミホルダーの作り方
1.老眼鏡のレンズを取る(左右)。
手で簡単にレンズが外せると思いきや、なかなか外れない。強引にやるとフレームが壊れそうだったのでドリルで縦に穴を開けレンズを割って取り外しました。ごめんね。眼鏡さん。
レンズ取り外し完了。
2.キズミを取り付ける方のフレームを手で潰す(キズミに合わせて保持できるように形を狭める)。
フレームの方が少し大きいので・・・。
手で潰すww。フレームを壊さないように慎重に少しづつ力を入れてサイズを調整します。
どうでしょうか。右のレンズフレームが狭くなっているのがわかると思います。
3.キズミをはめる
ただ差し込むだけ。
4.完成。以上。
こんな感じになりました。
顔側より
上部より
どうでしょうか。これだけです。簡単でしょ。
使用感
使用してみましたが、なかなかいい感じです。もちろん長時間使用しても疲れませんね。
キズミはフレームの圧力だけで保持しているので前後・左右に動いてしまいますが(落ちることはありません)、掛けた時に目や顔にフレキブルにフィットさせられるので、その動くところが逆に良かったりします。そして掛けてしまえば位置もしっかり決まります。ちなみに完全固定したい人は上下にテープでも貼っておけば固定も出来そうです。
さらに、左右ともフレームを調整しておくことで、どちらにでも簡単にキズミを付け替えることも出来ますし、使用中必要のないときは眼鏡と同様、額の部分に持ち上げたり、頭に掛けたりすることも出来るので使い勝手は良好です。
しばらく使ってみたところ、現在は左目は黒い布テープでふさいでいます。こうすると、キズミで対象物を見ている時に左目をつぶらなくて済むのでさらに楽です。キズミの左右付け替えは出来なくなりますが、私の場合はこちらを優先しました。
今から考えると左目のレンズは取る必要はなかったですね。しかも割っちゃったし。レンズがあった方がテープが貼りやすかった(笑)。
こんな感じで布テープでふさいでいます。なんか凄いことになっているけどww。
それとふさぐのに使ったテープなんですが、stepが昔から愛用しているテープでニトムズの「アセテート布粘着テープ no.5」というものです。これがかなり便利で、見た目もいいし、サラッとしていて後々べたつくこともないのでおすすめです。用途はよくあるビニールテープで使うようなところと同じと考えてもらえればいいと思います。絶縁もできますので、電気関係や車の配線等々にも重宝します。
YAHOO!ショッピングで「アセテート布粘着テープ no.5」を探す
まとめ
今回は100円ショップの眼鏡を利用してキズミホルダーを作ってみました。
もちろん製品のキズミホルダーを購入すれば専用品だけあって使いやすいし満足できるものなんでしょうけど(stepは使ったことがないのでわかりませんが)、個人が趣味でちょこっと使う分には今回のような眼鏡フレームを利用したもので十分だと思いました。それに100円でこれだけ使い勝手が良くなれば満足です。安くキズミホルダー的なものが欲しい人は試してみるのもいいのではないでしょうか。
キズミは時計だけでなく日常生活において使える場面もありそうですし。すぐには思いつきませんが。とげ抜いたり・・・とか?(笑)
ちなみに「俺はちゃんとしたキズミホルダーが欲しいぜ。」なんていう方はこちらから・・・
それでは、今回はこの辺で。皆様の時計選び・時計ライフの何かの参考になったら嬉しいです。最後までお付き合い頂きありがとうございました。腕時計に乾杯!