その他の話 PR

L字ファスナー財布を自作する。鍵も収納!これが私の理想の財布(今のところ)。

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

皆さまいかがお過ごしでしょうか。stepです。今日はレザークラフトの話なのですが、「L字ファスナー(Lファスナー)財布」を自作しましたので紹介したいと思います。

ちなみに今回紹介する財布は実は第2作目のL字ファスナー財布でして、第1作目の方もこのブログで紹介していますのでお時間がありましたらそちらもご覧になって頂くと2作目への経緯もわかるんじゃないかと思いますので是非。

Lファスナー財布(鍵収納付き)比較

右側の財布が1作目。「見た目ほとんど変わらんじゃないか」というツッコミはしないでください(笑)。

1作目のL字ファスナー財布を製作してからは毎日使用していたのですが、始めてこのタイプの財布を使ってみて良い所・悪い所がとてもよくわかりました(1作目は一度改良を加えたりして使いやすくもしています。詳しくは以前の記事をご覧ください。こちら)。改良してからは大きな不満もなくご機嫌に使用してました。特にstepは以前長財布を使用していたこともあり、小型になってズボンのポケットに入れられるようになったという事だけでも大きな利点でしたし、L字ファスナーががばっと開くので中身も一望、会計時の動作もスムーズです。 又、シンプルな構造ですので嵩張らないしチャックに覆われている安心感もありこのタイプの財布をとても気に入りました。ではなぜ2作目を作ったのかというと大きな理由としては利用スタイルが変わったことと、個人的な使い勝手をさらに良くしたかったからです。

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作
完成イメージ

1作目は「用途に合わせて変化・成長する財布」ということで2つのL字ファスナー財布を脱着出来るような構造で作りました(メイン財布サブ財布と呼んで、片方のサブ財布 にはあまり使わないカードを入れておき状況に合わせて使い分ける)。stepはクレジットカードやポイントカード、その他色々なものをなかなか減らすことが出来なかった(笑)ので1作目はこんな構造にしたのですが、いざ使い始めてみると財布を脱着式にしたことによって意識も大幅に変わり、まったく使わないカードが沢山あることに気づきました。そのうち脱着式の片方の財布(サブ財布)はほとんど取り外したままで持ち歩かなくなっていました。ただ、メイン財布だけだと少し容量が足りない感はありました。ですので1つのL字ファスナー財布で完結する理想的なものを作りたいというのが2作目製作の動機です。最初は1作目のL字ファスナー財布をまた改良しようとも考えたのですが財布自体の多少のボリュームアップも必要ですし、個人的な使い勝手のアップグレードもいくつかしたかったので新しく作ることにしました。

サイズに関してですが私の場合、今のところは特別小さい財布を目指している訳ではない(ズボンのポケットに入れば十分)ですし財布にはある程度のゆとりが欲しいと思っています。ただ、キャッシュレス化が急速に進んでいる現代、この先財布自体の在り方が大きく変わっていきますのでその時は小型化を目指しているかもしれませんが(笑)。

それでは前置きが長くなってしまいましたがどんな財布か書いてみたいと思います。

こんな財布を自作・取り入れた機能

〇外観はスタンダードなL字ファスナーのシンプルなものにしました。

〇サイドのマチ、下部のマチで容量を確保。がばっと開き、全体を見渡せるので出し入れもしやすくなっています。

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 内部

〇お札は折らずに収納。2種類の入れ方が可能。

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 札の収納方法

〇財布内部

・内部両脇にカード入れ

・中央にはホック付き小銭入れ(小物入れ)

・鍵収納専用スペース

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 鍵収納

鍵はよく使う1本を収納(私は家の鍵)。本体の財布のチャックを開けなくても端を押しながら財布を傾けると鍵が飛び出す構造にしました。

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 鍵の出し方1

財布の端を少し押して・・・

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 鍵の出し方2

傾けると・・・ほらっ、この通り鍵が出現。財布の上から鍵の頭を押さえ、そのまま鍵穴に挿せます。これで夜の暗いところで小銭入れ(小物入れ)に入れている鍵を探さなくてOK。stepは鍵を3本入れていたので、探す作業が何気にめんどくさかったのです(笑)。でもこれで解決。

〇外部の両サイドにカード入れ(レシートの一時保管やスイカ・パスモ等の公共交通機関のカードを入れる場所として利用)

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作  外側ポケット

改札ではそのままタッチで便利。

材料

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 材料

○レザー(ヌメ革) A4サイズ(2mm)1枚/A4サイズ(1mm)2枚

2mmは外装。1mmは内部の物入や内部・外部のポケット関係に使用。

Amazonで「レザー A4 はぎれ」を探す

楽天市場で「レザー A4 はぎれ」を探す

YAHOO!ショッピングで「レザー A4 はぎれ」を探す

○ファスナー(YKK) 20cm

Amazonで「ファスナー YKK」を探す

楽天市場で「ファスナー YKK」を探す

YAHOO!ショッピングで「ファスナー YKK」を探す

○バネホック 1セット 小銭入れ(小物入れ)の開閉部に使用。

○Dカン 1個  ファスナーの取っ手部分に使用。

道具

○レザークラフト用具 【カッター・マット・革包丁・銀ペン・ボンド・トコノール・針・糸(ロウビキ済)・菱目打ち・ホビーバイス・ガラス板・へり落とし・ポンチ・ホック打ちと打ち台・ゴムハンマー・ローラー・コバ磨き棒・ロウ・はんだこて等・・・】。出来れば専用品を用意すると作業がしやすいのは、トコノール・針・糸・菱目打ち・へり落とし・ホック打ちと打ち台ですかね。ほかの道具はアイデア次第で色々なもので代用が可能だと思います。何気に100円ショップで代用品を探すのも楽しかったりします(笑)。

※レザークラフト道具一式がセットになったものも販売されていますのでまとめて欲しい方は・・・

Amazonで「レザークラフト 道具セット」を探す

楽天市場で「レザークラフト 道具セット」を探す

YAHOO!ショッピングで「レザークラフト 道具セット」を探す

製作の様子

①型紙を作る為に作図してコピー用紙に打ち出し

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 型紙1

②印刷したコピー用紙の型紙を切り抜いて試作してみる(ホッチキスでどんどん止めていくと早いです)。完成をイメージしながら大きさ・向き等、おかしな所がないかを時間をかけて確認。この段階でおかしな所に気づくことがかなりあるのでこの作業は重要。革を切断してしまってからでは遅いですからね。

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 試作

実際に紙幣なんかも入れてサイズ感を確認してみるといいです。例えばファスナーに引っ掛からないかなど。

③型紙の製作(stepはいつも、いらなくなったフラットファイルを使って型紙を作っています)。 フラットファイルの紙の厚さが型紙にちょうどいい。

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 型紙2

④レザーを型紙に合わせて切り出す。ちなみにレザーに線を書く時は「銀ペン」が便利ですよ。

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 材料切り出し

切り出し完了

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 銀ペン

stepが使用している銀ペンは「schneiderのK1」です。このペンは芯も別売りしているのでおすすめ。

Amazonで「銀ペン」を探す

楽天市場で「銀ペン」を探す

YAHOO!ショッピングで「銀ペン」を探す

⑤レザー端の処理。へり落としで角を落とし、トコノールでコバを磨いておく。

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 へり落とし

⑥外部両サイドのカード入れの作成。まだ縫いませんが、接着剤・両面テープで所定の場所に固定。

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 外側ポケットの作成

両面テープと接着剤で位置決め

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 外側ポケットの作成2

外部のカード入れはこんな感じで先に取り付けておきます

⑦ファスナーの位置決め。(接着剤・両面テープで)

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 ファスナーの取り付け

接着面は荒らしておく

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 ファスナーの取り付け2

ファスナーの位置決め・仮止め接着完了

⑧内部カード入れ(両サイド)の位置決め 。(接着剤・両面テープで)

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 内側ポケット

⑨ファスナー部分の縫い付け

以上で外側パーツの完成

⑩内部の小銭入れと鍵収納部分の製作。

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 内部パーツ作成

⑪小銭入れ部分にバネホックの取り付け

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 内部パーツ作成2

下部が丸くカットしてあるのは紙幣を入れる時に引っ掛からないようにする為

⑫小銭入れ部分にマチを取り付け、鍵の出具合を確認しながら縫えば内部パーツの完成

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 内部パーツ完成

以上で中身パーツの完成

⑬外側のパーツと内部パーツを合体させて縫う

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 外部・内部パーツ完成

縫う順番を間違えると後で縫いずらかったり場合によっては縫えないこともたまにありますのでよく考えてから作業するのが重要です。

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 縫い付け

革が何枚も重なった状態で縫うことになるので目打ち穴に針を通して固定しておくとズレなくて縫いやすいです

⑬コバの最終処理・磨き

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 コバ磨き道具

コバの磨きに使ったのはトコノール・木の棒・ロウ・はんだコテです。

コバにロウをはんだコテで溶かしながら塗込むとコバの保護+艶も増してよりグッド。

⑭ファスナー取っ手の製作

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 ファスナー取っ手取り付け

元の取っ手はニッパーで切断して取る。

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 ファスナー取っ手取り付け2

細長くカットした取っ手のレザーとDカン

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 ファスナー取っ手取り付け3

Dカンにレザーを通して2つに折りたたんで中央を縫っただけ。先端の形を整えて、コバの処理をすれば完了。

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 ファスナー取っ手取り付け完成

本体に付ければ取っ手の完成

⑮本体をクリーニングして完成

レザーワックス 革の達人

革の手入れに長年気に入って使用している「革の達人」。価格も手頃でおすすめ。

Amazonで「革の達人」を探す

楽天市場で「革の達人」を探す

YAHOO!ショッピングで「革の達人」を探す

とまあ、こんな感じで製作しました。

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 完成イメージ2

完成写真

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 完成イメージ3

断面はこんな感じ。鍵の出る穴がわかるでしょうか。

まとめ


今回は「L字ファスナー財布を自作する。鍵も収納!これが私の理想の財布(今のところ)。」というレザークラフトの記事でした。理想といっても、先ほども書いた通りキャッシュレス化が急速に進んでいる現代ですのでその理想はこの先変わっていくのだとは思いますが、現段階では私の生活スタイルにマッチした使い易い財布が出来て満足しています。私の使い方としては内部のポケットによく使うクレジットカード・ポイントカードで5枚+免許・保険証で全部で7枚程度、鍵スペースに家の鍵、小銭入れには仕事関係の鍵2本・頭痛薬・お守りを入れています。容量の余裕もあるので快適です。

それと最近よく思うのですが、 カード類を減らすにはカード選びが非常に重要だという事です。今の所stepの生活スタイルにマッチするカードはやっぱり「楽天カード」ですかね。色んな所でポイントもたまりますし。まずは持っていたいカードです。

まあ、色々と書いてきましたが自作の良い所は思った事が上手く行くかは別にしても形に出来ることですね。それもレザークラフトの楽しい所でもあるのかなと思います。1作目のL字ファスナー財布も違った意味での良さがあるのでまた別の用途で使おうと今考え中です。

最近は「断捨離」とか「ミニマリスト」とか言う言葉を良く聞きます。stepもそんな考え方やスマートな生活スタイルにとても憧れるんですが、まだまだ実行出来そうにありません。その前に腕時計をやたらと所有するミニマリストはアリなのでしょうか?

Lファスナー財布(鍵収納付き)を自作 完成イメージ5

それでは、今回はこの辺で。最後までお付き合い頂きありがとうございました。腕時計に乾杯!