皆さまいかがお過ごしでしょうか。stepです。今回は腕時計のベルトを自作しましたので紹介したいと思います。
このブログでも腕時計の自作ベルトはいくつか紹介していますが、今回はちょっと綺麗めなベルトが欲しかったので作ってみました。製作内容、手順等で突っ込みたいところがあるかもしれませんがその辺は素人作という事で温かく見守ってください(笑)。材料は趣味のレザークラフトで余ったはぎれレザーでなんとか間に合わせました。
準備したもの
左:表材(リザード) 中央:芯材(牛革) 右:裏材(牛革 ヌバック)
〇型紙(新たに作ってもいいし、使っているお気に入りのベルトがあればそこから型を取ってもいいと思います)
〇表材(仕上げ材):リザード(トカゲ革)1mm位 色:ブラウン
〇芯材:牛革(ヌメ革) 2mm
〇裏材:牛革 ヌバック 1mm以下 色:ダークブラウン
○レザークラフト道具一式
ベルトの仕様と製作の様子
【ベルトの仕様】ラグ幅:18mm、表材はブラウンのリザード、芯材は牛革、ステッチはダークブラウンの蝋引き糸、ヘリはヘり返し仕上げとしました。美錠は手持ちのゴールドタイプを使用。
1. 型紙の製作。作図してコピー用紙に打ち出し、厚紙に貼り付けてカッターでカット。厚紙はいらなくなったフラットファイルをよく使っています(厚さが丁度いいので)。
2.レザーを型紙に合わせて切り出す(表材・芯材・裏材)。ちなみにレザーに線を書く時は「銀ペン」が便利ですよ。stepのお気に入りの銀ペンはSchneider社のK1というペンです。
3.芯材にバネ棒スペース(ラグ部と尾錠部)を作る。接着剤とクリップで固定。スペース棒が後でスムーズに抜けるように接着剤の貼り付け位置を考えて。
4.芯材と仕上げ材を貼り付ける
5.ヘリを返して接着 クリップで固定
ヘリを返して
がっちり接着・固定
表面(仕上げ材面)はクリップ跡が残らないように薄い段ボールや厚紙を一枚挟んでから固定したほうがいいです。
6.定革・遊革の作成
7.定革を通してから裏材を貼る
写真のように定革を設置してから裏材を貼る
裏材貼り付け完了
表から見るとこんな感じ
8.ステッチの穴開けと縫い作業
革が重なり合っているので何気に穴が開けにくい(笑)。打ち込む時にズレないように慎重に。
サイドより
これはstepが使用しているホビーバイスです(机に固定して使うタイプ)。本来の使用目的とは違うのかもしれませんが、レザークラフトで小物を作るときにはとても便利で、縫い作業には重宝します。ただ挟むだけのものより可動部分が多い(ボールジョイント等で)バイスの方が色々な角度に設定できますので使いやすいです。
9.バネ棒部分の仕上げ材を薄く漉き取る(時計に取り付けた際のラグ部分の干渉を少なくする為)
10.美錠部分のつく棒穴を開ける
上:やすり 中:小型ナイフ 下:穴あけ 穴あけで穴を開けてからナイフとやすりで整える感じですかね
つく棒穴の仕上げは半田コテで軽く焼いておきます(強度アップとケバ立ち除去)。
11.遊革、美錠を取り付け
12.手首サイズに合わせて小穴開け
13.完成
完成写真 完成直後は革が固く、腕にまだ馴染んでいないのでサイズ調整の穴はもう少し革が馴染んできてからあと2つ位開けようと思っています。
サイドより
とまあ、こんな感じの流れで作りました。
腕時計に取り付けてみる
時計はシチズン クリストロン (citizen crystron) デイデイト 4-860781に取り付けました。
こんな感じになりました。ケースのゴールドとブラウンレザーってよく似合いますよね。
かなりのボリュームになってしまいました(笑)。
裏側から
まとめ
今回はリザード(トカゲ革)を使ってちょっと綺麗目なベルトを作ってみましたが、どうしても革を何枚か重ねていくとゴツくなりますね。ケースサイズの大きい時計には丁度いいのですが、小型になるとベルトのゴツさが目立ってしまいます。この辺は材料の厚さ変更、型紙の段階でサイズを少し絞る等して再考の必要がありそうです。又、ステッチに蝋引き糸を使いましたが、蝋の量が多いと完成した時に黒っぽくなってステッチが汚れているように見えてしまいますのでこれも反省点です。次回はこの辺を頭に入れて作ろうと思います。
まあ色々と考えれば ああしたいこうしたい とキリがないですが、無事完成して目当ての時計に取り付けも出来ましたのでとても満足しています。不格好なところもありますが、これはこれで自作レザークラフトの良い所だと思っていますし、このベルトに愛着も沸いていますので大切に使っていこう思います。又、そのうちDバックル交換して少しでも長く使えるようにもしたいなと思っています。世界に一つだけのベルトですので。
それでは、今回はこの辺で。最後までお付き合い頂きありがとうございました。腕時計に乾杯!